脇汗を止める方法
夏になると皆さん汗をかきますよね。
汗をかくとベタベタして不快なだけでなく、脇には汗ジミが・・・。
このコラムでは不快な脇汗から解放される方法をご紹介します。
この記事の監修した医師
吉澤 智子 医師
何をしたら良いかわからないけれど綺麗にしたいという方もいらっしゃれば、
細かく具体的な希望がある方もいらっしゃると思います。
まず患者様がお話しやすい環境づくりを心掛け、適切な施術を提供できたら
と思っております。
日々、ボトックスやヒアルロン酸注射の方法も進化しています。
「美しく歳を重ねる」お手伝いができたらと思っておりますので
何でもご相談ください。
目次
どうして汗をかくのか?
夏、とはいわず4月ごろから、気温が上がってくると気になるのが汗。
特に脇は体の中でも最も汗をかきやすい場所といわれています。
また、脇には汗じみができてしまうこともあり、恥ずかしいですよね。
電車のつり革につかまるとき、誰かに手を振るとき、ハッとして手を下げたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どうして脇に最も汗をかくのか。
まずは汗がでるメカニズムからご説明しますね。
そもそも、不快、ベタベタとマイナス要素を並べてしまいましたが、「汗をかくこと」自体は人間にとって必要不可欠です。
体温を調節したり、老廃物を外へ流してくれる作用があります。
気温の上昇や運動をすることにより、体温の上昇を感じるとまずは脳が
『体温が上昇してきたぞ!汗を出して、体温をコントロールしなくては!!』
と働きます。
脳から、「汗を出して!」と命令が出ると、それが交感神経を介して全身に伝わります。
すると、交感神経の末端からアセチルコリンという神経伝達物質が分泌されます。
このアセチルコリンを皮膚組織にある汗腺の受容体が受け取りその汗腺から汗を放出します。
汗腺には、「エクリン汗腺」「アポクリン汗腺」の2種類があります。
「エクリン汗腺」はほぼ全身に存在し、特に額、脇、手のひら、足の裏に最も多く集まっています。
脇に汗をかきやすいのは、これが要因の一つと言えます。
上記のような、身体の体温調節に関与しているのはこの「エクリン汗腺」です。
「エクリン汗腺」から出る汗は、ほとんどが水分でサラサラしており、ニオイもあまりありません。
一方、「アポクリン汗腺」は身体の限られた部分にだけ存在し体温調節には影響せず、汗自体は臭いがありませんが細菌の分解により独特のニオイを発します。
「アポクリン汗腺」も脇に多く存在します。
元々は、異性を引き付けたり、自身をアピールするためにニオイを発していましたが現代ではそのニオイがワキガとされています。
汗を止める方法とは・・・?
さて、ここまで汗のメカニズムについてご説明しましたが、ここからが本題の「汗を止める方法」です。
様々な方法がありますが、代表的なものをご紹介します。
1.切除法
外科的な処置により、脇にメスを入れ汗腺自体を取り除く方法です。根本的な治療ですので、高い効果が期待できます。しかし、メスを使用した手術ですので術後の腫れや痛み、内出血などのダウンタイムが1週間~2週間程度続きます。クリニックにもよりますが、費用面でも高額な場合が多いです。
2.レーザー治療
最近ではミラドライなど、レーザーを用いた治療方法も増えてきました。
切除とは違いメスを使用しないので傷跡が残らず、手術に比べ処置の時間も短いのが人気の理由。
こちらも、術後は多少の腫れや痛みが伴うものの、ダウンタイムも軽減されました。
こちらのデメリットとしては、やはり費用面でしょうか。
また、どちらの治療方法も再発したと感じる方も少なくないようです。
これは、失われた汗腺が再生することはありませんので、再発というよりは汗腺を完全に取り切れない、またはレーザーで破壊しきれないことが原因の場合が多いようです。
汗腺を取り切れなかった(破壊しきれなかった)ために、術後も汗をかいてしまい、再発したと感じてしまうのです。
3.ボトックス注射
当院でも人気の治療の一つです。
ボトックスはシワ取りの注射のイメージが強いですが、汗を止めることもできます。
なぜかというと、前述したように脳の汗を出そうとする働きにより交感神経からアセチルコリンが汗腺へと放たれますが、
ボツリヌス毒素にはこのアセチルコリンの分泌を抑制する働きがあるのです。
麻布ビューティクリニックのこだわり
当院での脇ボトックスのこだわりは4つ。
1.経験豊富なドクターのみが注射します
当院の医師は全員が臨床経験10年以上の経験の持ち主。また、注入に特化しておりますので、注射というジャンルではどのクリニックよりも専門性を追求しています。
その経験の中で、どのように注入することが最も効果的か何度も研究を重ねました。
汗腺は、皮膚の浅いところに存在していますので浅い層をターゲットに注入していきます。
浅い層には一度に多くの量を注入することができないため、少量ずつ万遍なく注入することで高い効果をもたらします。
注入直後の様子です。
細かく、狭い間隔で万遍なく注入されているのがわかります。この膨らみは、薬剤が入った水分による術直後の膨らみですので数時間で消失します。
2.最低100単位以上の注入量
ホームページ等でクリニックを比較される方も多いかと思いますが、どれくらい注入してもらえるか、という点にも注目してください。
その際には、〇本、〇㏄ではなく、〇単位という表記で確認することをお勧めします。
ボトックスは生理食塩水で希釈して使用するため、一定の単位数でどれだけでも薄めることができます。
当院では最低でも100単位以上注入いたします。
3.万全のアフターフォロー
お金をかけて、効果が感じられないのは悲しいですよね。
4.痛み対策へのこだわり
ご希望の患者様には術前に麻酔クリームをお付けいたします。
もちろん費用はいただきません。
麻酔が乾燥してしまわないよう、またよく浸透するようラップをおつけし、10分〜20分時間を置きます。
麻酔が十分に効いたことを確認し、クーリングしながら丁寧に注入いたします。
痛みの感じ方には個人差がございますが、麻酔をされずに行う方も多くいらっしゃいます。
痛みに弱い患者様は手に握るリラックスボールのご用意もございます。
いかがでしたか?
当院で行なっているものはボトックスでの治療ですが、どの治療方法にもメリット、デメリットがあります。
しかし共通していることは、医師の技術により効果が異なる点です。
またボトックスに関しては医師の技術に加え、高品質な薬剤を適正量注入できているか、という点もポイントです。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせくださいね。