ボトックスビスタが他の製剤に比べておすすめな理由
他の製剤に比べて当院ではボトックスビスタをおすすめしています。
その理由についてお伝えいたします。
ボトックス製剤と一言でいっても、世の中には沢山の種類のお薬があります。
効果が長いとか、痛みが少ないとか、いろいろな意見がネットでは飛び交っていますが、当院はやっぱり厚生労働省認可品であるボトックスビスタをおすすめしています。
認可品と聞くと、安全そう。なんか良さそう。
そんな気持ちにもなりますが、それ以上にもっともっとあなたにメリットがあるお薬なんです。
今日は、
一体なぜ厚生労働省認可品のボトックスビスタをおすすめするのか
ボトックスビスタは他の製剤とは何が違うのか
その理由を本日はご説明致します。
目次
理由その1:お薬による誤差が少ない
ボトックスビスタは、数あるボトックス製剤の中でもかなり安定性が高く
1本1本のお薬の誤差がとても少ないお薬です。
お薬なのに誤差があるの?と思われる方もいるかもしれませんが、人の体も十人十色なように、
薬の元として使われる生き物の生体バランスも十人十色。
元々の生き物の生体バランスによって、
お薬に使用できる部分のタンパク質を作る能力にもほんの少しだけの差が出てしまいます。
こういった理由から、生き物をベースにして作るお薬にはちょっとした誤差があるのが普通なのですが
それについては厚生労働省もそういうお薬です!と認めています。
ただし、問題になるのはその誤差の大きさです。
期待している薬の効果からどれくらいの誤差があるのかは、
薬を外側から見ただけではわかりません。
誤差が大きすぎてしまうと、
前回はボトックスが効いたのに、今回はボトックスの効きが悪い。
そんなことが多く起こってしまいます。
厚生労働省がお薬として認めているボトックスビスタは、
薬効の誤差が10%以内というのが厳格に決められています。
別の言い方をすれば、ボトックスビスタ以外のボトックス製剤は誤差に関するルールが決められていないんですね。
もちろん各社でこの誤差をなくすように開発を進めているのですが、
ボトックスビスタの誤差が一番少ないと当院は実感をしています。
理由その2:微細な変化をつけやすい
理由その1の【お薬による誤差が少ない】に大きく関係するのですが
ボトックスビスタは毎回のお薬による誤差がとても少ないため
繊細な表情の変化を表現するのに向いています。
ボトックス注射で小顔にしたり脚をやせさせたり、脇の汗を止める場合にはあまり繊細さを要求されませんが
お顔の表情は本当に繊細さを必要とします。
当院ですと、筋肉の動かし方や場所によって0.01mlという本当に僅かなお薬の量を使い分けていくので
薬剤自体の効果の強さの誤差が命取りになることがあります。
ボトックスビスタ以外の製剤も当院では用意もしておりますし
その誤差も考慮の上治療は致しますが
表情に影響するような治療の場合はボトックスビスタをお使いになることをおすすめしています。
理由その3:当院に届くまでのルートがはっきりしている
ボトックス製剤は
ちょっとした振動や熱に弱い、とてもデリケートなお薬です。
当院に届いたボトックスは
専用の保冷庫にて安定温度で厳格に管理をされています。
そして、患者様に使用する数秒前まで、薬の効果が落ちないように厳格に取り扱っています。
しかし、もし工場から当院に運ばれるまでに手荒な扱いを受けていたらどうでしょうか?
いくら病院が、先生が、スタッフが丁寧な扱いをしていても、
それまでの輸送経路で劣化していたら元も子もありません。
他の製剤が悪いとは申しませんが、目に見えないところですので、絶対に大丈夫とも言えないのが本当のところです。
その点、厚生労働省認可品であるボトックスビスタは、
そのあたりが安心です。
輸送の際の温度管理や輸送経路上の管理なども
厚生労働省から厳格に基準を設けられているので、私達も安心して使用できる薬剤なんですよ。
このように、使用した際の患者様へのメリットだけでなく治療を実施する側も安心ということで、
当院ではアラガン社製ボトックスビスタをおすすめしています。